その答えが、
あなたの人生を左右する。
米レビューサイト絶賛!批評家100% 観客97%(2025.4.30時点)

INTRODUCTION

イントロダクション
NYに到着したが、なぜか入国できないカップル
「入国の目的は?」
その答えが、あなたの人生を左右する―
NYに到着したが、なぜか入国できないカップル。「入国の目的は?」その答えが、あなたの人生を左右する―

NYの空港で入国審査を待つ幸せなカップル。移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。なぜ二人は止められたのか?審査官は何かを知っているのか?予想外の質問が次々と浴びせられる中、やがてある疑念が二人の間に沸き起こり──

監督デビュー作が世界の映画祭を席巻!
監督の実体験から生まれた
すぐそこにある恐怖に迫る、<予測不能>な深層心理サスペンス!
監督デビュー作が世界の映画祭を席巻!監督の実体験から生まれたすぐそこにある恐怖に迫る、<予測不能>な深層心理サスペンス!

わずか17日間の撮影、たった65万ドルで制作された低予算の監督デビュー作が、スペイン映画として初めてインディペンデント・スピリット賞3部門(新人作品賞、新人脚本賞、編集賞)にノミネート! SXSW映画祭に正式出品され、タリン・ブラックナイト映画祭新人作品賞をはじめ、世界中の映画祭で、最優秀作品賞や観客賞など数々の賞に輝いた。劇場公開後も、スペインの大手配信サービスFilminで爆発的人気を獲得、その年のスペイン映画で最も視聴された作品となった。Rotten Tomatoesでも批評家100%、オーディエンス97%という破格の評価をキープしている。

監督・脚本を手掛け、まさに一夜で無名のクリエイターから、今最も注目される映像作家へと転身を遂げたのは、ベネズエラ出身のアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケス。ロハス監督自身が故郷のベネズエラからスペインに移住した際に、実際に体験したことからインスピレーションを受けて本作を生み出した。第二次トランプ政権下のアメリカで、移民の強制送還や不当な逮捕が日々報道されている昨今。似たような事件が世界各国を揺るがしていて、日本人にとっても決して遠い国の話ではない。これは、“あなた”にいつでも起こりうる話。まさに危機感を持って観るべき、リアリティMAXの話題作!

移住のためのビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、突然密室で尋問されるカップル。なぜ、二人は止められたのか? 審査官は何かを知っているのか? なにが真実で、どれが嘘? 答えひとつで、強制送還? 拘束? それとも──全く予測不能な緊迫の77分! あなたにも起こり得るすぐそこの恐怖に迫る、深層心理サスペンス!

STORY

ストーリー

移住のために、バルセロナからNYへと降り立った、ディエゴとエレナ。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選、事実婚のパートナーであるディエゴと共に、憧れの新天地で幸せな暮らしを夢見ていた。ところが入国審査で状況は一転。パスポートを確認した職員になぜか別室へと連れて行かれる。「入国の目的は?」密室ではじまる問答無用の尋問。やがて、ある質問をきっかけにエレナはディエゴに疑念を抱き始める──

DIRECTOR

共同監督・脚本
共同監督・脚本
Alejandro Rojas

1976年ベネズエラ・カラカス生まれ。現在はバルセロナを拠点とて活動中。
映画についてのTVドキュメンタリー「Wise Words, Actor/Director: About Expectations」(原題)や数多くの予告、プロモーション用動画制作(監督・脚本・編集)を行う。映画ジャーナリストとして、カンヌ、ベネチア、トロント、サンダンス、ベルリン映画祭に参加し、ベテランから新人まで様々なアーティストを取材してきた。これまでに、NetflixやHBOラテンアメリカグループをはじめ、イギリス、ベルギー、アルゼンチンなど世界で制作された作品に関わり、キャリアを積んできた。
フアン・セバスチャン・バスケスとは、『Probably Lied』(原題・15)、『パラメディック - 闇の救急救命士-』(20)、「Nibbler」(原題・21)に、共に参加。脚本や編集を務めている。本作が初の長編脚本・監督作品。

共同監督・脚本
Juan Sebastian Vasquez

1981年ベネズエラ・カラカス生まれ。バルセロナのカタルーニャ映画映像学校(ESCAC)で学び、現在もバルセロナを拠点としている。
HBOラテンアメリカグループのコピープロデューサーとしてキャリアをスタート。その後、撮影分野に活動の場を移し、『Terrados』(原題・11・バリャドリード映画祭でピープルズ・チョイス・アワード受賞)『Ahora No Puedo』(原題・11・ガウディ賞最優秀短編作品賞)、『Open 24』(原題・11・同年のマラガ映画祭正式出品)に参加。撮影監督を務めた『Callback』(原題・16)は同年のマラガ映画祭長編作品、脚本、男優賞を受賞。またNetflixオリジナル作品『パラメディック - 闇の救急救命士-』(20)の撮影監督も手掛ける。シッチェス映画祭の審査員の一人でもある。本作では監督、脚本、撮影監督を兼任している。

CAST PROFILE

キャストプロフィール
ディエゴ
Alberto Ammann

1978年アルゼンチン、コルドバ生まれ。生まれてすぐに両親とともに、軍事独裁政権を逃れスペインに渡るがのちに帰国。アルゼンチンとスペインで演技を学ぶ。
2009年の大ヒット映画『プリズン211』の主演の一人に大抜擢。デビュー作でスペイン俳優組合賞、ゴヤ賞で新人男優賞を立て続けに受賞する。その後はダニエル・ブリュール共演の『EVA<エヴァ>』(11)、主演作『インベーダー・ミッション』(12)などで順調にキャリアを積み、Netflixヒットシリーズ「ナルコス」シーズン2&3(16-18)、「ナルコス:メキシコ編」(18-21)にも出演しスペイン語圏以外でも広く知られるように。同作で2度目のスペイン俳優組合賞(国際シリーズ部門男優賞)を受賞している。本作でマラガ映画祭、サン・ジョルディ賞の主演男優賞を始め、数々の賞を受賞。ゴヤ賞、フェロス賞(スペインのゴールデングローブ賞)、フォルケ賞、ガウディ賞(カタルーニャ語圏の映画賞)にもノミネートされた。

エレナ
Bruna Cusi

1986年スペイン、バルセロナ生まれ。
演技とモダンダンスを学び、数々の舞台でキャリアを積む。2018年ベルリン国際映画祭でグランプリを受賞し、アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表に選ばれた『悲しみに、こんにちは』の演技で注目され、ゴヤ賞新人女優賞、ガウディ賞助演女優賞を受賞。本作でも、アンジェ・ヨーロッパ・デビュー映画祭で主演女優賞、スペイン国営ラジオ放送が若い才能に送るエル・オホ・クリティコ賞(映画部門)を受賞したほか、ガウディ賞にもノミネートされた。ダニエル・ブリュール、ダコタ・ファニング共演の米TVシリーズ「エイリアニスト NY殺人ファイル」(20)にも出演している。最新作は、2025年ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映されたサム・ライリー主演作『Islands』(原題)。

バスケス審査官
Laura Gómez

ニュージャージーに生まれ、ドミニカ共和国のサント・ドミンゴで育つ。
ニューヨークで演技を学び、Netflixシリーズ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(13-19)のブランカ・フロレス役で注目され、2017年の米俳優組合賞最優秀アンサンブル賞(コメディシリーズ部門)を受賞。その他の出演作にはTV映画「Sambá」(原題・17)、『ラ・コシーナ/厨房』(24)など。今まで3本の短編映画を監督し、初の長編映画の準備中。

バレット審査官
Ben Temple

ニューヨーク出身、マドリード在住。
主な出演作に『REC/レック』(07)、『インサイド』(16)、『43年後のアイ・ラヴ・ユー』(19)、『サン・セバスチャンへ、ようこそ』(20)など。TVシリーズ「Cazadores de hombres」(原題・08)で、スペイン俳優組合賞新人男優賞、『I Want to Be a Soldier』(英題・10)で同賞主演男優賞にそれぞれノミネートされている。

REVIEW

レビュー
EL MUNDO
THE PLAYLIST
LE MONDE
人間関係の本質をあぶり出す LUXEMBOURG TIMES
あなたの期待を巧みに翻弄する FILMFACTUAL
痛烈なスリル! Roger Ebert

怖い映画。そして今日の世界をあざやかに切り取って見せてくれる作品。一気に引き込まれてドキドキしながら最後まで見てしまった。凄い才能の監督の誕生を喜びたい。

山田洋次 (映画監督)

ただでさえ入管で誰もが緊張するが、トランプ時代に余計にハラハラ。タイムリーな映画!

デーブ・スペクター (放送プロデューサー)

凄い才能が現れた!“入国審査”というワンシチュエーションだけで、ここまでサスペンスに昇華させるとは! 現代アメリカが抱える焦り、疑い、恐れ、蔑み、それらの全てが凝縮されている。令和の「ミッドナイト・エクスプレス」だ。一度でも“入国審査”を受けた事があるなら、この“自由の国”の“不自由な”威圧感に覚えがあるだろう。本作を観れば、誰もが“入国審査”を恐れるようになるはずだ。

小島秀夫 (ゲームクリエイター)

入国を前に数秒単位で揺れ動く、主人公たちの感情。狭い室内での撮影を逆手にとった息苦しさが、緊張感をうみ、サスペンスを粒立てる。演技とシナリオさえ上手ければ、俳優が無名だろうが低予算だろうが、面白い映画は撮れる。この映画は、言い訳してない。見習いたい!

松尾スズキ (作家/演出家/俳優)

入国審査そのもののシビアさを訴える映画かと思いきや、意外な角度から新事実が掘り起こされるスリリングな展開にオーマイガー!!
尋問を受ける中でカップルに芽生えるある疑念。
それにより高圧的で執拗な尋問官への観客の嫌悪感をも根底から揺らいでゆくという脚本の巧みさ!
顔面アップの〝圧〟演出にジリジリ追い詰められる密室劇。このラストを笑い飛ばせるかが、僕らの平和のバロメーターなのかもしれない。

こがけん (お笑い芸人)

外国に入国する際の入国審査では、適正なパスポートを持っていても、入国できるかどうかドキドキするもの。そんな状況が見事に描かれます。

池上彰 (ジャーナリスト)ぴあアプリ版「水先案内」から抜粋

この映画で描かれたアメリカの入管の描写は事実である。グリーンカード所持者である自分も、同じような恐怖と屈辱を味わった。それがトランプ政権の政策だからだ。それは今、日に日に悪化している。

町山智浩 (映画評論家)

これが監督の実体験に基づいていると聞いて戦慄する。狭い空間で抑圧され、不平等な世界を直視せざるを得ない、ストレスだらけの77分。

大九明子 (映画監督)

どっと疲れた。 相手に"悪意がある"という前提でのコミュニケーションほど、緊張と疲弊を伴うものはない。そしてその疑念は、空気のように静かに伝播していく。入国審査官たちの事務的な表情の奥にチラつく、制度に染み込んだ不信感や、誰かを選別することへの慣れ、そして保身ー。その再現度の高い人物描写に引き込まれ、つい彼らの内面までも想像してしまう。 主人公と共に、非常にヒリヒリと追い込まれる77分の体験だった。

竹林亮 (映画監督)

この映画は、「脚色された現実」ではなく、「体験された現実」として胸に迫る力を持つ。

竹田ダニエル (ジャーナリスト・研究者)

*順不同・敬称略

TIPS

旅のプロに聞く!
“入国審査”をスムーズに通る
3つのポイント

海外へ渡航する際、現地の空港に降り立って最初に受ける入国審査。
旅行に慣れている人でも緊張する、避けては通れない大事な手続きだが、劇中のディエゴとエレナのように窮地に立たされないよう、入国審査をスムーズに通過するポイントを、旅のプロが伝授!

そもそも入国審査とは?

ビザなしで入国が可能な国でも、VISA(査証)を取得していても最終的に入国を判断するのは空港の入国審査官となる。入国審査官は、最終的にパスポートをスキャンし、入国目的、滞在日数、国によっては帰りの航空券(長期滞在であればVISA)、滞在先などを確認したうえで、問題なしと判断した場合に入国が許可される。疑わしい場合には追加質問で入国目的の更なる詳細、職業などを聞かれることもある。映画で描かれるようにまさに入国審査官が入国の最終決定権を持っている!

Point

入国審査場ではスマホ使用禁止!

待ち時間が長いこともあるが、ルールとしてはスマートフォンでメッセージを送ったり、SNSやホームページを閲覧したり、YouTubeなどの動画再生が禁止されていることがほとんど。スマートフォンは電源をOFFにする必要はないが、例えば写真を取ったりすると注意され別室に連れていかれるケースも。メッセージを送ることも避けた方が無難。

Point

書類は紙で携帯しておくべし!

今やデジタル時代で、航空券のeチケット控え、宿泊先の予約確認書などはスマートフォンに保存することも可能だが、アメリカをはじめ、入国審査で書類提示を求められた場合は紙に印刷したものを提示することが原則!特に、映画のようにセカンダリー(別室で二次審査)に行った場合は、スマートフォン自体の操作が一切認められないので、印刷しておくことが必要。紙で書類を持っていないと入国の可否につながることもあるので、しっかり紙で携帯しておくことが必要!

Point

服装も審査対象のひとつ!?

服装についても清潔感に欠けるTシャツ、スウェット、ビーチサンダルなど服装がラフ過ぎると怪しまれたり、審査官の心証が悪くなったりして、審査に影響する傾向もあるので要注意。

一番大切なのは入国目的を明確に伝えられるようにしておくこと。国によって事前に電子登録が必要な「電子事前渡航認証システム」(ESTAなど)を導入していたり、入国直前にインターネットで入国情報の登録が必要だったりルールが異なるので、
必ず旅行前には必要な手続きを確認しておくことを忘れないように!

さらなる重要なポイントは上映劇場にて販売の映画パンフレットで!

鳥海高太朗

食品会社、コンサルタント、城西国際大学観光学部助手を経て、帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師を務める。専門は航空会社のマーケティング戦略。利用者・専門家の双方の視点から各社メディアを通じて情報発信をしている。著書に「コロナ後のエアライン」「エアラインの攻防」「鳥海高太朗が選ぶ 世界の絶景楽園 100」「天草エアラインの奇跡。」などがある。